公開日2023.03.30

中古マンション買うなら必読!先進的窓リノベ事業って何?

中古マンション買うなら必読!先進的窓リノベ事業って何?

電気やガス代が高騰する今、注目されているのが窓の断熱。

夏の場合、開口部から入ってくる熱の割合は73%

冬の場合、開口部から出ていく熱の割合は58%(※)といわれています。

※(一社)日本建材・住宅設備産業協会調べ

 

窓の断熱がいかに重要かわかる数字ですよね?

 

とはいえ、上記のデータは1999年の省エネ基準を想定したもの。

「さすがに今の家は大丈夫じゃない?」と思うかもしれませんが、マンションの場合、窓は共用部扱いで勝手に変更することができません。

リノベーションで室内は新築のようでも、窓は建てられた時のまま…なんてことが一般的なんです。

 

もしお家を買うなら、補助金が出ておトクに窓断熱できる今がチャンス!

今回は、窓断熱の補助金制度「先進的窓リノベ事業」についてご紹介します。

 

※本コラムは中古マンションを検討中の方向けの内容になっています。戸建てを検討中の方はご注意ください。

目次

先進的窓リノベ事業って何?

 

先進的窓リノベ事業とは、既存住宅の断熱性能向上を目的とする窓リフォームのための補助金制度です。

経済産業省・環境省による合同事業で、2023年3月31日から受付がスタートします。

 

国としては、住まい(今回は窓)の断熱性能を高めて

①光熱費の負担軽減

②CO2排出削減

③2050年に向けたストック住宅の省エネ水準向上

に貢献する狙いがあるようです。

 

補助金額は断熱性能のレベルや窓のサイズ、工事の方法によって変わり、一戸あたり5万円〜最大200万円までの補助が受けられます。

 

最大200万円なんて太っ腹ですよね。

この額の補助が出ることは、これまでなかったと思います(当社リノベ部門担当談)

日本の住まいを変えていきたいという、国の本気が伝わってきますね。

 

 

先進的窓リノベ事業の対象期間は?

先進的窓リノベ事業は、下記の期間に工事請負契約/リフォーム工事/補助金の申請を行った場合が対象になります。

 

・契約:2022年11月8日〜2023年12月31日

・工事:施工会社が事業者登録完了後に実施

・交付申請:2023年3月下旬〜2023年12月31日

 

申請受付は、2023年12月末までとなっています。

今年中に中古マンションを購入orご自宅をリノベーションされる方は、ぜひ一緒に窓の断熱も検討してみてくださいね。

 

 

どんな断熱工事が対象?

先進的窓リノベ事業の対象となる工事

※画像:「先進的窓リノベ事業」サイトより

 

対象となる工事には次の4種類があります。

 

①ガラス交換

ガラス交換とはその名の通り、もともとある窓(既存窓)の窓ガラスのみを断熱性能の高いものに交換する工事のことです。

マンションで実施する場合は、管理組合へ事前確認が必要です。

 

また、注意事項として

・既存サッシの形状によっては交換できない場合がある

・先進的窓リノベ事業の登録商品かつ管理組合の規定を満たす商品を選ぶ

点にご留意ください。

 

ガラス交換は、

・窓本体が比較的新しい

・窓の見た目を変えたくない

・周辺環境が静かな場所に住んでいる

人にオススメです。

 

 

②内窓設置

内窓設置は、既存窓の内側にもう一つ窓を取り付けて二重窓にする工事のこと。

既存の窓を工事する必要がないため、マンションの場合、もっとも気軽にできる断熱方法です。

窓を開ける時に手間がかかるのがデメリットですが、断熱のほか、防音対策にもなります。

 

内窓設置は、

・断熱+防音対策もしたい

・室内のインテリアにあった窓にしたい

・工事費を安く抑えたい

・マンションの都合でほかの工法ができない

人にオススメです。

 

 

③外窓交換(カバー工法)

カバー工法とは、既存サッシの上から新しいサッシを取り付ける工事のこと。

窓の開けにくさやスキマ風を改善できますが、新規サッシが重なる分、窓のガラス部分がやや小さくなります。

既存窓が見えなくなってしまうため、マンションで行う場合は管理組合への確認が必要です。

 

カバー工法は、

・鍵などのパーツも含めて新品に交換したい

・窓の建付けを改善したい

人にオススメです。

 

 

④外窓交換(はつり工法)

はつり工法とは、既存の窓を撤去して窓本体ごと新しいものに交換する工事のことです。

窓全体を一新できる点がメリットですが、マンションでは原則、実施できません(共用部にかかわる工事のため)。

戸建てにお住まいの方向けの工事です。

 

 

先進的窓リノベ事業、どれくらいおトクになるの?

先進的窓リノベ事業の補助金利用でいくら安くなる?

 

上記間取り図の、①と②の窓に内窓を設置した場合で試算してみましょう。

その際の材料・工事費、補助金、施主の実質支払い額(参考価格)は下記のようになります。

 

  ①腰高窓(窓サイズ・中) ②掃き出し窓(窓サイズ・大)
材工代(商品代+工事費)参考価格 約91,000円 約16万3,000円
見込み補助金額 47,000円 69,000円
実質支払い額 約44,000円 約94,000円

※内窓設置の工事費は、施工会社・工事内容・窓の種類・窓の大きさ等で金額が変動するため、上記は参考価格となります。

※補助金の額は申請後に行政が審査の上、確定します。上記は見込み補助額での試算となります。

 

上記はあくまで参考価格とお考えいただきたいのですが、それでも補助金があるとかなりおトクになりますよね。

 

また、今回の補助金制度は、工事内容や窓サイズだけでなく、断熱性能のランクでも給付金額が変わります。

例えば、内窓設置/窓サイズ・大の場合、

・断熱性能SSランクの補助金:12万4000円

・断熱性能Aランクの補助金:6万9000円

・差額:5万5000円

の違いがあります。

 

選んだ商品によっては、SSランクとAランクの最終支払い金額に大差がない可能性も。

施工会社の担当とよく相談し、最適なプランを選んでくださいね!

 

 

先進的窓リノベ事業の注意点は?

①“登録事業者”が行う工事が対象

補助の対象は、先進的窓リノベ事業の事業者登録を済ませたリノベーション会社・工務店などが実施した工事です。

どんな業者でも受けられるわけではありません。

事業者登録が完了しているか、契約前にご確認ください。

 

 

②補助金がもらえるまでに時間がかかる

補助金がもらえるまでの流れ

 

今回の事業は申請を行うのも、補助金の給付を受けるのも、断熱工事の施工会社です。

施主は一旦、工事費全額を支払う必要があります。

補助金分が施主へ振り込まれるのは、施工会社が補助金を受け取った後です。

 

補助金でお得になるといっても、一度は全額を負担しなければならないのでご注意ください。

 

 

③政府の予算が決まっている

今回の補助事業の予算は1000億円で、予算がなくなり次第、受付期間内であっても制度は終了します。

 

最近の事例だと、住宅購入やリフォームに対し補助金が出た「こどもみらい住宅支援事業」が11月末に予算上限に達し受付を終了しました(本来の受付期間は2023年3月末まで)。

想定より早く上限に達したため、受けられると思っていたものが受けられず混乱を招いたようです。

 

とはいえ、窓リノベとこどもみらいの予算を比較すると2倍近い差があります。

・先進的窓リノベ事業の予算:1000億円(令和4年度分)

・こどもみらい住宅支援事業の予算:542億円(令和3年度分)+600億円(令和4年度分)

 

現段階では焦って契約を進める必要はありませんが、年末に向けて住宅購入やご自宅のリノベーションを検討される場合は、こまめに予算の達成率をチェックしておくと安心です。

達成率は「先進的窓リノベ事業」の公式サイトで確認できます。

 

 

【まとめ】おトクに窓断熱できる機会をお見逃しなく!

先進的窓リノベ事業はこれまでにないほど、補助金額が大きく、窓リノベに最適なチャンスです。

 

これからお家を買う人もリノベーションを考えている人も、ぜひこの機会に窓の断熱を検討してみてくださいね!